アマゾンを彷徨う
本屋さんめぐりから、すっかり遠ざかっているこの頃。
故にweb上で彷徨う、って。今時当たり前か。
インキの臭いがする筈もない。店に並んだばかりの本を手に取って、
ぴしっとした小口とか帯の感触を楽しむコトもできないけど。重宝してます、アマゾン。
しかし…速いよね〜〜新刊なら夕方の発注で、翌日午後一番あたりに着いちゃう。
少しは「待つ」時間があるのも、わくわくして良いものなんだけどなぁ。
1円出品の文庫も「帯付き」から選んだら、上々の状態でやってきたよ。
その後、本がへたるまで読むワタシでも、これなら許せる。
…って、コトは、1度読んだら再読しないタイプの作家で「即、売り」か。
それとも、あまりの荒唐無稽にあきれて「即、売り」になるのかクーンツ。
大旨、そうらしいけど。
まぁ、書店で買い損なう(以前に、場所によってはまったく置いてなかったりする)
本が入手しやすいのだから…便利過ぎて不安、とか、21世紀になっても思っているけどね。
それとは別に、ディック・フランシスの新刊「祝宴」をstatenママに貸していただいたのだ。
ワタシが単行本では購入しない理由とゆ〜と…「高価いから」…か、とほほ。
寝る前に布団の中で読むことも多いので「重いから」とゆ〜理由もあるぞ。
「祝宴」は、フランシスの要素は満載なのだが、パスティーシュって言われてもおかしくない。
フランシス的な設定で構築してみました…と、そんな感じ。
主人公は冒頭から窮地にたってるし、その後も容赦なく精神的・肉体的に痛めつけられるのだが。
しかし、自身の立場も、成功も全て失うとゆ〜程には、追い込まれないのね。
事件が次々に起きて、対応してのアクションはあるが、感情が伝わってこない。
フランシスは一人称でシリーズを続けてきたので、そのスタイルを変えることはもうないだろう。
(短編は、三人称ですばらしい作品を書いていたのになぁ)。
身近に自身を裏切っている誰かがいる、と主人公は疑心暗鬼になり、
フーダニットの要素があるから、全て「アヤシイひと」という描写になり、
どの人物にも好感をもてなかったら…小説に入ってゆけないでしょう。
主人公の職業が、問題解決の糸口にこれっぽっちも関わっていないとゆ〜のも、初めてだったかなぁ?
フランシス、家族との関わりがモチーフにある作品が多いと思うのだけど(肉親ではなく、家族である)。「祝宴」なら、義理の兄との確執と和解を丁寧に書いて欲しかった。
この主人公では…成功だけを望んでいる若いシェフ、で守るものは己の生活だけかい! と、
ワタシはそ〜ゆ〜印象だったぞ。
フランシスの新作が読める、のは、そりゃぁ嬉しい。
息子さんとの共著であっても(フランシスが全く関わっていない、とは思わないし、原書をワタシが読めるわけでもないが、息子さんの手である割合は大きいと思う)いつも新しいものを、最先端の描写をと書き続けているのは素晴らしい。のだが。
1950年あたりの、フランシスが現役ジョッキーであった頃の、物語を書いてくれないかなぁ。
アラブもアメリカも、ましてや日本など陰も形もなかったであろう、
まだ、王侯貴族健在でもあった、そんな時代のお話を。
88歳になる(んだよね??)フランシスに、昔語はいやかもしれないけど、
デヴォン・ロックの話を、フィクションとして書いて欲しいぞ。
小説にしても、まんがにしても、好きな作家が長く読めるのは…しかし、幸せ。
2008.02.01 | Comments(0) | Trackback(0) | 日記
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プロフィール
Author:ちんまり
東京のチベットに生息。
エルフ・ノエル・ジュエルの、玉付きなのに呑気な3ウイペット(通称える3)と九官鳥「こた様」と、フリスビーの日々。
ダンナもふくめて、思いっきりマイペースな集団はB型とゆ〜しかあるまい。
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